おじいちゃん

祐二

遺言書 平成18年12月29日


これを君達が読んでいるということは、私はもうこの世にはいないのだろう。それは、悲しいことじゃない。君達に看取られてちょっと早めにあちらに先に行くというだけのこと。だから、泣かないで。と言って泣いてくれてなかったらちょっと寂しい気分かもしれません。
まずは、史江さんと隆志、母さんに先立たれてから一緒に住まわせてくれてありがとう。最初に同居を勧めて来てくれた時、あんな風に意地として反対したのを許してください。本当は涙が出るほど嬉しかったです。だからもう一緒に過ごした生活は余生というには余りにも贅沢な時間でした。もう一度、ありがとう。
そして、その生活により一層の楽しみを与えてくれた、孫の祐二。今までありがとう。おじいちゃんは、キミという生命に触れる折、成長に触れる折、そして「おじいちゃん」と呼んでくれた折々、感動を与えてもらいました。もう一度、ありがとう。
あまり長々と書くのは潔くないと生前の自分が言うので、ここまでにします。では、先に行って待ってるよ。なるたけ遅めに来ることを願って。


遺言者は、この遺言書により、次のとおり遺言する。
遺言者は、その所有に係る下の財産を長男隆志、及びその妻史江、子祐二に与える。
(1)ヴェルタースオリジナル 三個
以上!
理由!なぜなら君達は特別な存在だからです!